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小学生になって初めて買ってもらった本は,椋鳩十先生の「孤島の野犬」でした。
それ以来,夢中になって椋先生の「動物シリーズ」を図書館で借りたことをおぼえています。
教師になり,この教材のある5年担任4回。その度に繰り返し授業してきた「大造じいさんとがん」。
こうして,客観的に参観する側になり,改めて,この物語の奥深さを感じます。
動物と人間が,生きるための「知恵比べ」をしていく中で,見えてくるプライドや優しさ,弱さ,矛盾。
子どもたちは,絵に描き,自分の言葉で説明し,より深く登場人物の心情に迫っていました。
「72さい。腰一つ曲がっていない。話し上手。大造じいさんの生き方をもっと知りたい。」
5年部の実践を眺めながら,今回もまた,今まで気付いたことのない言葉の発見がありました。
この年になってさらに尽きない疑問を抱かせる文学教材。いつまでも色あせることがありません。
管理人
4年生を担任した頃に,こんな発問を投げかけたことがあります。
数々のいたずらはする。でも,「つぐない」も考えられる・・・。そんな「ごん」。
いろいろな言葉を手がかりに考えます。
結局,子どもたちは「ぼくたち(わたしたち)ぐらいの年なんだろうな」という答えを出しました。
だからこのお話は,同年代の4年生に,長いこと変わらず位置付けられているのでしょうか。
ここには,とても手の込んだ,まるで公立図書館のような「新美南吉コーナー」ができていました。
たくさんのクイズを一つ一つ答えていくだけで,賢い「南吉博士」になれそうです。
かねては遠く感じる2階の一番奥を通って,新美南吉の世界に浸ってみませんか?
管理人
マリーゴールドの花畑に,ソフトボール大の「スイカ」発見!
近づいてみると,「何で?これ生きてるよ」。そう,ちゃんと根を張り,蔓がつながっているのです。
でも,一体だれが,いつここに「スイカの種」を蒔いたのでしょう?
そう,そう,思い出しました!あのときに違いありません。
【参考】・・・右下ビニールシートの写真:今年6月に市なかよし交歓会で行ったスイカ割り大会より
マリーゴールドがまだ小さな苗だった畑のまわりで,割ったスイカをみんなで食べたのでした。
そのときに,育てるつもりもなく,育てられる保証もなく落とされた「小さな種」が,いつの間にか・・・。
季節外れの思わぬ「命の連鎖」。
輝く秋のスイカは,確かに小さな命をここに宿していました。
だれも予想しない,そして,だれも気付かない間に生まれた『あのときの命』。
秋の夜長。いろいろなことをゆっくり考えたり,かねてできない長編読破に挑戦したりできる時期。
最近出合った,さだまさしさんの素敵な本,まさに『アントキノイノチ』の世界を実感することです。
みなさん,『元気ですか?』。
管理人
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