大造じいさんとがん
小学生になって初めて買ってもらった本は,椋鳩十先生の「孤島の野犬」でした。
それ以来,夢中になって椋先生の「動物シリーズ」を図書館で借りたことをおぼえています。
教師になり,この教材のある5年担任4回。その度に繰り返し授業してきた「大造じいさんとがん」。
こうして,客観的に参観する側になり,改めて,この物語の奥深さを感じます。
動物と人間が,生きるための「知恵比べ」をしていく中で,見えてくるプライドや優しさ,弱さ,矛盾。
子どもたちは,絵に描き,自分の言葉で説明し,より深く登場人物の心情に迫っていました。
「72さい。腰一つ曲がっていない。話し上手。大造じいさんの生き方をもっと知りたい。」
5年部の実践を眺めながら,今回もまた,今まで気付いたことのない言葉の発見がありました。
この年になってさらに尽きない疑問を抱かせる文学教材。いつまでも色あせることがありません。
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