「学校に不審者侵入。職員に対応されポルトガル広場(中庭)へ行こうとしている。」
「そして現在,交流ホールで止められた状態から,理科室へ向かうところ」
このような想定で,校内での暗号(理科室・ウサギの時間)により児童を安全に避難させる。
【暗号化:子どもを「不審者」という直接表現でおびえさせず,不審者にも気付かせないため】
あの痛ましい大阪の児童殺傷事件(2001.6/8)から9年が経ちました。
あれ以来続く,このような不審者対応の避難訓練が本日3校時に行われました。
まず,最初に各学年での事前指導がこのようにしっかりと行われ,訓練の意味を知ります。
その後,不審者登場(本校職員ですが,一体だれでしょう?かねての方が不審ですって?)
職員の対応で,この不審者は交流ホールで制止され・・・今度は理科室へ向かおうとする。
その間に,警察への連絡,児童の避難が始まりました。
雨天で校庭に集まれなかったため,各学級へ戻った後,放送をとおして・・・。
「校内にいた危ない人は遠ざかりました。児童のみなさんは,もう安心してください。」
と安全宣言。その後,子どもたちには次のような話を校内放送で続けたところです。
みなさんは,ドッジボールの上手な人に2種類あるのを知っていますか。
一つは,どんなボールにも向かっていってうまく取り,力いっぱい投げ返す人。
そして,もう一つは,絶対に最後まで当たらないようにコート内を上手に逃げる人です。
この,ドッジボールの『ドッジ』には,もともと
①素早く身をかわす,②ものや人を避ける,という意味があるのです。
今日の避難訓練は,これまでの火災や地震と違い,『相手がどこに来るか分からない』
ドッジボールのボールのような『人』。しかも『近づいてはいけない動き回る危ない人』
それが相手でした。だから,「逃げなければならない」大事な訓練だったのです。
最初のDVDで確かめた「おあしすは」の五つをしっかり守れましたか?
『お』・・・落ち着く。 『あ』・・・安全を確かめる。 『し』・・・指示に従う。
『す』・・・素早く逃げる。 『は』・・・離れない。
自分の命を自分で守るため危険を避ける力は,みなさんにとって大切な「学び」です。
今日の訓練で「できたこと,難しかったこと」を,帰ったら,今夜眠る前までに必ず
家族にしっかりと伝えましょう。そして,日記に「自分で深く考えたこと」を書きましょう。
これを,校長先生からみなさん全員へ,忘れてはいけない宿題とします。
一つも失わせてはならない大切な命。守るためにあれこれ深く考えさせられた訓練でした。
管理人
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