新しい時を刻む
いつも通る交流ホールに,「大きな振り子時計」があるのをご存じですか?
旧校舎玄関にかかっていたというこの時計。毎日8時15分の針は一年中動かないまま。
単にアンティークとして懐かしさの「飾り物」と思って眺めていたのですが・・・。
おそらく,だれも気にとめない,だれもさわったことのない時計の内部。
今日は,なぜか誘われるように目が向いてしまい,初めて中を開いてみると・・・。
左奥下に,ゼンマイ巻き取り用の小さな「鍵」が見つかりました。
試しに,この鍵を差し込んで左回りに強く力を加えてみることに。
「ジージー・カタカタ・ジージー・カタカタ」
記憶にある懐かしい柱時計の心地よい抵抗感でネジが巻かれるではありませんか。
「まさかね」と思いながら,取りあえず下の「振り子」を左右に揺すって。
耳を澄ますと,確かな「時を刻む」復活の音が「カチカチ」と聞こえ始めます。
気になって2時間後,昼休みとのぞいてみると,動いてる,動いてる。
ちょっとしたサプライズに,にんまり。ちょっとした感動です。
『平成22年7月13日,この時計に新たな命』
こんなメモを,開かないと見えない鍵の横に貼り付けておきました。
「今日からこの時計が動き始めていることに,一体,何人が気付いているのかなあ」
「この時計のネジ巻き係はどうやら自分で決まりだなあ」と独り言の夕刻に。
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