盲目の声楽家を招いて~鑑賞教室
バリトン歌手 濱田直哉氏をお招きして,鑑賞教室を開催しました。
濱田氏は,音楽活動とともに視覚障がい及び盲導犬への理解を広げる講演活動にも積極的に取り組んでいらっしゃいます。そこで,子ども達にその歌声と視覚障がい・盲導犬に対する理解を深めるお話をしていただきました。
講演では,視覚障がいについて・視覚障がいのある人の歩行手段・声のかけ方・盲導犬について・盲導犬との接し方など,非常に詳しくお話しくださいました。
その中で,私たちがこれまでとらえていた盲導犬への多くの誤解もあることを知ることができました。
例えば,「盲導犬は,普通の犬よりも寿命が短い」「我慢する訓練を受けている」などは,毎月健康診断を受けるため,病気の発見も早く,普通の犬より数年長生きであること・我慢する訓練は受けていないことなど。また,盲導犬と一緒に入れる店が少ないことなど社会全体で取り組まなければならない課題もあることを知ることができました。
お話の間中,ソニックはじっと座っています。1年生は,それにも大いに興味をそそられたようです。
また,中学生のとき目が不自由なためにいじめられ,自分の将来に絶望したことや,高校での先生の一言・大学での友達の一言から自分のよさを知り,目標(夢)に向かって頑張ることができたこと,ソニックとの生活など,これまでの人生を振り返りながら苦労や喜びをお話しくださいました。
そして,「差別って何だろう」と考えてほしいこと・生きていく上で「夢を持つ」ことの大切さ(夢をかなえるためにがんばること・その途中で出会う仲間が宝物であること)について,子ども達は,真剣に聞いていました。
最後に,すばらしいバリトンで「ふるさと」「ビリーブ」を歌っていただき,子供たちも一緒に歌いだしました。
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