子ども便で校長室にも夏の花が届けられ,うれしい彩り,うれしい朝になりました。
気持ちのいい「あいさつ」で始まり,みんなの焼けた笑顔に安心。
久しぶりに,全員で一斉に「榕城魂」を唱える全校朝会の始まりです。
※ 次からは,話の概要になります。
次の出校日(20日)までには,祖先を思い平和を祈る大事な勉強時期が入ってきますね。
【~中略~】
今日は,「戦争と平和」について,二つのことを話します。
まず,みなさんがいつも榕城魂を唱えている,初代校長の前田豊山先生。
実は,あの西郷隆盛と同じ時代に生き,西南戦争に送り出す依頼をきっぱり断りました。
「種子島の未来を創る大事な若者の命を,戦争などに差し出すわけにいかない」
こう,七つ先輩の西郷さんに直接伝えて,結果として一人の命も無駄にしなかったのです。
もう一つの話は,今から約9年前のこと。
西之表市上之原にある,街を展望することができる場所に,記念碑が建てられました。
ここに刻まれている文は、次のとおりです。(児童用,話し言葉用に変換してみました。)
今日,種子島は日本の科学技術の粋を集めた宇宙基地の島として世に知られています。
ここにある「火縄銃」と「戦艦大和に積まれていた世界最大の大砲」それに「ロケット」。
これらは,単純に言えば筒の中で火薬などを燃やして爆発させる同じ飛び道具です。
火縄銃は,わが国に文明の夜明けをもたらしました。
そして,ロケット技術はこれからさらに「宇宙の時代」を招いてくれるでしょう。
しかし,私たちはこの歴史が「戦争」と深くかかわりながら発展してきたこと。
このことを,決して忘れてはなりません。
私たちは,日本の科学の発展に寄与した種子島の先人たちの功績をたたえるとともに,
未来に向かって「科学技術」が「世界の平和」に貢献することをここに願います。
戦争から若い種子島の若者の命を救った豊山先生,そして火縄銃にロケット。
みなさんには,これからの豊かで平和な世界を創っていく大切な役目があります。
お盆は,そのことを学び,先祖からの命がしっかりバトンを渡されて今の自分がある。
このことを深く考えるいいチャンス。
次の出校日まで,新聞やテレビなどでぜひ家族と話し合ってみましょうね。
それでは,20日には,さらに元気な笑顔で会えますように・・・。
今朝の校長先生の話は,これで終わりです。
管理人
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