60字以上80字以内
全国学力・学習状況調査が昨日実施され,本校6年生も全員がこの問題に挑みました。
本校では今,「言語活動の充実」を図るための各種研究が推進されているところです。
そこで,何かと話題になっている「活用する力」を見る,国語B最後の一問を紹介しましょう。
どうか,みなさんも一緒に考えてみてください。
中島さんが,次の3つの目覚まし時計から,写真にある【資料】と次の【決めたこと】をもとに一つを選ぼうとしています。
【決めたこと】
★ 5000円より安いもの。
★ 音楽で目覚めることができるもの。
そして,その一つの時計を選ぶ理由を
【資料】と【決めたこと】の内容のどちらにもふれながら
「60字以上80字以内にまとめて書きましょう」という設問です。
今,「多くの情報の中から必要な情報のみを抜き出して,そこに自分の考えを結び付ける」
という力が求められています。
つまり,この問題に正しく答えるためには,与えられた条件を一つ一つ吟味して,
最後はそれらをまとめて自分の言葉で表現するという総合的な力が必要だということ。
もちろん,ていねいに消去法で考えていくと,答えは「C」になります。
しかし,集めた子どもたちの用紙をを全部見てみると・・・
・ 暗い場所でも針が光るから・・・A と,まずは決められた条件に合わない回答。
・ 指定された60文字以上に達していないもの・・・約2割(内容は合っていても条件不備)
など,まだまだ正しく問題の意図を読み取る段階への指導が必要なことを感じます。
このまま,手をこまねいているわけにはいきません・・・
6年生でこのような問題に対応できる力をつけるために,1~5年生までに,段階的な指導を
どう試みていくか。そのために,授業の中で何を改善していけばいいのか
例えば【決められたこと】の条件を変え,今度は「A」や「B」を選び出す問題へ加工したり,
字数制限を変えてみたりして,子どもたちに投げかけてみる工夫も,
今度は教師にとっての「活用する力」
まずは,この問題を職員全員が個々に解き,回答例を自ら作成することからスタートします。
参考までに,今回の国語・算数 ↓ 全問題と回答例を ↓ 親子でチャレンジしてみては?
http://mainichi.jp/life/edu/scholartest/ 管理人
管理人
素朴な疑問なのですが、問題を掲載することは、著作権の侵害にあたるのではないでしょうか。
投稿: 通りすがりの一市民 | 2010年4月22日 (木曜日) 19時40分
この件は,アップする前に,まず問題等の公表の有無を確認しました。
調査問題は,下のように主催者である文部科学省のHPにも,その正答例を含めて「公表」されています。
また,報道機関等にも公開されたことが分かりましたので,このように一部を掲載したところです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/
今後も,この著作権については十分に留意しながらHP運営を図っていきたいと思います。
ご質問,誠にありがとうございました。
ついつい確認不足になりそうなこともあります。
このように「立ち止まり」を促していただき,感謝いたします。
投稿: 管理人 | 2010年4月22日 (木曜日) 21時00分