香におどろくや冬木立
始業式の話より(一部抜粋)
1年生の一人一鉢,チューリップは,厳しい寒さをくぐらないと美しい花を咲かせません。
きれいな花を咲かせるために「冬の寒さに耐える」植物ってすごいですね。
では,みなさんにとっての「冬」にはどんな意味があるでしょうか。
プロ野球やゴルフで考えてみると,この時期はシーズンオフ。
じっくりと基礎トレーニングをして強い体を作る時期です。
「基礎トレ」というものは,楽しいゲームと違い,寒さの中でのきつく苦しい練習です。
この厳しい練習に取り組むことで,体力だけでなく強い心や集中力も身につけられます。
世界で活躍している一流の選手には,きっとこんな「見えない努力」があるのです。
今の学年に慣れてきたこの時期が,次へのステップへの分かれ道。
春には一つお兄さん,お姉さんとなり中学校に進学したり下級生を迎えたりしなければなりません。
今,ぬくぬくと楽をして暮らしていては自分の花を咲かすことはできないのです。
「斧入れて香におどろくや冬木立ち」
枯れて見える冬の木立ちも,斧を入れてみると木の香りが漂ってくる。
表面は枯れているようでも,幹の中ではみずみずしい命の営みがあるという句です。
ここに持ってきた校庭の「あこう」の木も全く同じ。枝を落とし,じっと我慢しているのです・・・。
目標の自分に近づくため,見えないところで地道に根気よく努力する3学期にしましょう。
※ 代表3人の話(2・4・6年)も心にしみます。もちろん子どもたちは真剣に聞き取っていました。
~ 凛とした雰囲気の始業式 ~ すばらしい態度でスタートです!
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