四月朔日(わたぬき)
わたしたち学校関係者にとって,1年の始まりは「4月1日」なのかもしれません。
教師の感覚カレンダーは,4月1日が元旦,3月31日が大晦日なのです。
昔の人は,この4月1日になると,それまで着ていた綿入れの「綿」を抜きました。
このことから,今日を「四月朔日」(わたぬき)と呼んで,衣替えの日にしたそうです。
日付が変わる瞬間を緊張して迎える元旦と違い,学校の今日は,大きく夢膨らませる日・・・
夜の学校では,まだ係が新年度の掃除用具を整える作業の音が響いています。
昼は「ながらめ引越センター」に自分の時間をすべて割き,ようやく今,目の前のことに着手
しかし,子どもたちが夢と希望を抱いて登校してくる日までにやっておくべきことは無尽蔵。
ここに,通知表があるのならば,その「責任感」に二重丸◎をつけてあげましょう
さて,この作業の中で,つい先ほどこの写真にある倉庫の奥から掘出物が見つかりました。
何と,古い「鐘」です。一人では抱えきれないほどの重さがあり,重厚感が漂います。
きっと,その昔は「予鈴」として,チャイム代わりにこの鐘を叩いていたのでしょう・・・
職員室に運び込み,試しに美しい音を静かな校内に響かせてみました。
一度ぐらい,この鐘を使って,レトロに授業を開始してみたいですね。
この思わぬ大発見により,ようやく晴れて郷土資料室に保管されることになりそうです。
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